見出しと本文のインデント設計

長い日本語の文章では、見出しにインデントを付けると、見出しが見やすくなり、読みやすさが向上します。 しかし、すべての見出しにインデントを付けると、低いレベルの見出しのインデントが深くなり、本文のインデントも深くしなければ、見た目が悪くなってしまいます。 下図は、本文のインデントがないため、見た目が悪い極端な例です。

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見出しのインデントの深さ合わせて、本文インデントの種類を用意すれば、見た目の問題は解決しますが、低いレベルの本文は、一行の文字数が少なくなり、不格好になってしまいます。 また、文章のメンテナンスが大変なので避けたほうがいいです。 たとえば、レベル2の「本文2」の内容を、レベル3の「本文3」の本文に移動したいとき、スタイルも「本文3」に変更しなければなりません。 文章の内容を洗練することに集中したいのに、レイアウトのことを考えなければならないのは、ワードプロセッサーとしては失格と思うからです。 下図は、本文スタイルの種類を増やして見た目をきれいにした例です。しかし、メンテナンスが面倒です。

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そこで、管理人は次のように見出しと本文のインデントを設計しています。 ページの左余白をやや大き目に取り、その上で見出しスタイルのインデントをマイナス方向に設定します。 つまり、大き目に取った左側の余白に見出し番号を表示することによって、相対的に本文をインデントします。 そして、この方法を採用すると、「本文1」「本文2」「本文3」などの深さに応じたスタイルは不要で、ひとつの「本文」スタイルだけで見た目もきれいになります。 かつ、レベル2の内容を、レベル3の本文に移動しても、スタイルを変更する必要がありません。

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